【いまさら聞けない】DWGと互換CADの関係。CADの民主化とは?

DWGファイルは、CAD業界標準のファイル形式として、2Dや3Dの図面データを作成・編集・保存するために使われます。このファイル形式に対応したDWG互換CADは、低価格で使いやすい製品を提供。CADを導入するハードルを下げ、より多くの人びとがCADを利用できるようになる「CADの民主化」に貢献しています。

この記事では、DWGファイルの基本的な特性とともに、互換CADについて解説します。

DWG互換CADソフトを選ぶときのポイント

DWG互換CADソフトを検討するときのチェックポイント「データの互換性」「ライセンス形式」「サポート体制」について解説します。

 

DWG互換CADソフトは、AutoCADで作成されたファイルとの互換性が重要です。

とくに、Autodesk製品で作成されたDWGデータは「Trusted DWG」として扱われ、互換CADで作成されたDWGデータとは区別されます。

AutoCADの図面を互換CADで開くことができるか? 編集、読み込み、書き出しはできるか? について確認することが大切です。

また、最新バージョンのAutoCADデータに対応していることも確認が必要です。

AutoCADの新バージョンがリリースされ、DWGデータのバージョンが上がった場合、DWG互換CADが対応するまで時間がかかることがあります。

互換性は、ファイルばかりでなく、その操作性についても、確認が必要です。

AutoCADからの移行を検討している場合は、操作性についても、確認をしておく必要があります。購入前に、体験版などで操作性を試すことをおすすめします。

 

AutoCADと比較すると、DWG互換CADの価格帯は、ほとんど低価格ですので、移行によって費用を抑えることができます。ただし、DWG互換CADソフトは、サブスクリプションライセンスがほとんどです。

一回買い取り式の永久ライセンスは、コストパフォーマンスに優れていますが、2025年現在、永久ライセンスを提供しているのは、ARESほか数社だけになっています。

  

「CADの民主化」に貢献するDWGファイルの完全互換CAD、ARESとは?

ここからは、ドイツのCADメーカーGraebert(グレバート)社が提供するDWG互換CAD、ARES(アレス)について解説します。

ARESの特徴である「DWGファイル完全互換」「永久ライセンスの提供」「多様なサポート」について深堀りします。
 

ARESは、DWGファイル形式との完全互換CADです。つまり、AutoCADで作成された図面も問題なく開き、編集することが可能。

なかでもARESは、DWG互換CADソフトのなかでシェアが世界ナンバーワンで、世界中に何百万人というユーザーがいます。

AutoCADからの移行もスムーズです。AutoCADに似た操作性を再現して、AutoCADから移行するユーザーがストレスを感じないような設計がなされています。

実証実験では、AutoCADから移行したユーザーが、たった15分でARESを使いはじめたというデータもあります。

ソフトの移行については、こちらの記事もご覧ください。

AutoCADからのソフトの移行が簡単なARES、その5つの理由