教育リソースとトレーニングへのいつでもアクセス
チュートリアル、ドキュメント、スキル習得用リソースが自由に利用でき、すべてのユーザーに恩恵があります。このセクションでは、動画、記事、さらにはオンラインの Graebert Academy にもアクセスできます。初心者から上級者まで、問題解決から高度なツールの習得まで幅広く支援します。
AutoCADからの移行をスムーズに
AutoCADや類似のCADアプリケーションから移行してきた新規ユーザーも、自分の好みにワークスペースを設定すれば、すぐに馴染むことができます。設定を簡単にするためにウィザードがパレットなどの選択を支援します。さらに、デフォルトで「CAD 全般」ワークスペースが有効化されており、最初から馴染みのある環境が整っています。
新しい図面を簡単に開始
ユーザーはサンプル図面にアクセスしたり、新しいプロジェクトを即座に開始したりできます。プロジェクトの種類に応じた単位やスケールを選択することで、設定の手間を排除し、生産的なスタートを切ることができます。
ワークスペースを利便性と効率性のためにカスタマイズ
新しい「開始ページ」タブでは、ユーザーの好みやプロジェクトの要件に応じて、UIをすばやくカスタマイズできます。
最近のプロジェクトをすぐに見直して再開
最近の作業を確認できるオプションにより、継続的な設計の改善が促進され、進行中のプロジェクトを正確に前回の続きから再開できます。個人でもチームでも、効率的で中断のない作業が可能です。
現在デフォルトで有効になっている「CAD 全般」ワークスペースは、AutoCAD や類似のCADソフトから乗り換えるユーザーにとって、使い慣れた環境を提供します。
パターン・グラデーション・回転寸法用のコンテキストリボン
コンテキストリボンは、現在の選択内容に関連するツールを表示し、コマンドを探す時間を削減します。
グラデーション
パターン
パターンエディタ
このスマートなツール表示により作業効率が大きく向上します。作業内容に応じた最適なオプションにすぐアクセスできるため、不要な機能を探す手間がなくなります。
新たに追加されたグラデーションやパターンに対応するコンテキストリボンは、ユーザーのワークフローに沿って必要な操作だけを表示し、より直感的で快適な操作環境を実現します。
これにより、グラデーション塗りやパターンのデザイン調整がスムーズに行えるようになり、プロフェッショナルで見栄えの良い成果を短時間で仕上げることができます。

カスタムカラーブック(ACBファイル)
ARES Commanderは、カラーブックとも呼ばれるカスタムカラーパレットに対応し、ユーザーがプロジェクト内で多様な標準カラーパレットに直接アクセスできるようになりました。
この機能は、ブランディング、業界基準への適合、または素材の一貫した表現のために正確なカラースタンダードを必要とする専門家に最適です。
カラーブックを使えば、PantoneやRALなどの一般的なカラースキームから正確な色合いを素早く選択・適用でき、デザイン全体の視覚的な正確性と一貫性を確保できます。

フローティングウィンドウで図面を開く
ARES Commanderの新しいフローティングドキュメントウィンドウ機能により、メインアプリケーションとは別のウィンドウで図面を開けるようになりました。
この機能により、複数の図面を並べて表示したり、複数のモニターで作業したりといった柔軟な表示が可能になります。フローティングウィンドウを作成するには、ドキュメントタブをメインウィンドウの外にドラッグするだけです。フローティングウィンドウは独立して動作し、サイズ調整、ズーム、ナビゲーションなどを自由に行えます。この機能により、比較、要素のコピー&ペースト、マルチタスクがしやすくなり、新たなワークフローの可能性が広がるとともに生産性も向上します。
最新バージョンのARES Commanderでは、ARES AI Assist(A3)というCAD専門のAIアシスタント機能を活用した図面操作が可能になりました。 必要な操作を言葉で指示するだけで、A3が最適解を提案します。

選択と修正のためのAI支援機能
前バージョンで初登場したARES AI Assist(A3)は、専用のサイドパレットを通じて、自然言語による選択や修正を可能にしました。 「Windowsレイヤー上で長さ5より長い線をすべて選択」
などのコマンドを入力するだけで、即座に操作を実行できます。
この直感的なアプローチにより、複数の調整や複雑な選択条件を伴う作業において、複雑なコマンドシーケンスを排除できます。
明確で自然な言語入力により、複数のコマンドライン指示でよく起こるミスを防ぎ、より正確な編集や変更が可能になります。
「すべての円の色を赤に変更」
のようなリクエストで、プロパティの変更も簡単に行えます。
AIで変更可能なプロパティは現在5つあり、レイヤー、色、線種、線の太さ、線のスケールです。
A3とのやり取りの例は、www.graebert.com/ja/a3 にてA3チートシートをダウンロードしてご覧いただけます。

AIによるテキスト処理とMTEXTの改良
ARES AI Assist(A3)の成功を受けて、ARES CommanderではAIを活用したツールの統合をさらに拡大しています。
注釈(MTEXT)エディタは、AI駆動の翻訳・文章改善・スペルチェック・要約機能によって強化されました。これにより一般的なドキュメント作業が効率化され、ユーザーの時間を大幅に節約し、CAD環境内外でのコミュニケーションを改善できます。
また、注釈(MTEXT)エンティティ内のテキストをカラム形式に整えることが可能になり、読みやすさとレイアウトの柔軟性が向上します。この機能は特に複雑なドキュメントや設計メモに有用で、複数列のテキストを構造的で読みやすいレイアウトに整理できます。さらに、図面内のテキスト管理を効率化し、作業スペースを最大限に活用できます。

新しい2D および3D CAD 機能
ブロック、ダイナミックブロック、カスタムブロックをより効率的に扱うためのツールによって、ワークフローを改善できます。Trinityブロックライブラリのアップグレードにより、ブロック挿入と同じUIでブロックの追加・編集ができ、ブロック共有がさらに簡単になりました。
さらに、複数の表示状態への完全対応により、カスタムブロックはAutoCADで作成されたダイナミックブロックと機能的に同等となりました。

カスタムブロックへの複数の表示要素の割り当て
これまでのARES Commanderでは、1つのブロックに1つの表示要素しか設定できませんでした。
この制約は、特定の状況において柔軟性を欠くことがありました。そこでGraebertは、カスタムブロックに複数の表示要素を紐づけられる機能を開発し、この課題への対応を行いました。
この「ブロック編集」コマンドの改良により、ユーザーはブロック内の個々のエンティティの表示を効率的に制御できるようになりました。これにより、多数の表示状態を作成する必要が減り、手間のかかる作業が軽減されます。

強化されたTrinityブロックライブラリの管理とUI
過去のARESバージョンで導入されたTrinityブロックライブラリは、ユーザーがクラウドにブロックのカスタムライブラリを作成し、それを同僚と効率的に共有できる強力なツールです。(ARES CommanderのTrinityサブスクリプションに含まれています)
ARES Commanderに加えて、TrinityブロックライブラリはARES KudoやARES Touchからもアクセスでき、どのデバイスからでもブロックコレクションにアクセスできます。機能拡張のため、Trinityブロックライブラリに新機能が追加されています。
これには高度なライブラリ管理が含まれ、複数のブロックを含むDWGファイルのアップロードと、個々のブロックの挿入が可能になります。さらに、ライブラリのインターフェースがアップグレードされ、ブロック挿入と同じUIから直接ブロックを追加・編集できるようになりました。これらの改善により、Trinityブロックライブラリ内でのブロックの整理、アクセス、カスタマイズがこれまで以上に簡単になりました。
ARES Trinity に含まれる

マップ機能のパフォーマンス向上
昨年導入された大幅な改善を基に、ARES Commanderのマップ機能は継続的に最適化されています。
(ARES Commander の保守サービス、および、Trinity サブスクリプションに含まれます)
これには、マップ画像サービスクエリのローカルキャッシュシステムのリファクタリングや、表示範囲のみにデータを読み込むタイルベースの読み込みシステムへの移行が含まれています。今年は、読み込み時間の短縮とマルチコアプロセッサの活用を改善するために、プロセスの主要部分を洗練させました。これらの強化によりパフォーマンスが向上し、高品質な地図画像が提供されることで、ユーザー体験がさらにスムーズになります。
メンテナンス/ARES Trinity に含まれる

効率的な画像圧縮のためのECWフォーマット
ARES Commanderは、ECW画像フォーマットのサポートを追加しています。
このフォーマットは高効率な圧縮で知られており、航空写真や衛星画像などの大規模画像に最適です。ECWファイルにはマップ投影データも埋め込めるため、リモートセンシングやGIS(地理情報システム)用途でも有用です。

TwinmotionでのCADモデルの3Dレンダリング
EXPORTDATASMITHコマンドにより、ARES CommanderのユーザーはDWGコンテンツをDatasmith形式でエクスポートできるようになり、Twinmotionのようなリアルタイムレンダリングツールで開くことができます。Twinmotionには、ライティング、マテリアル、ビデオ作成などの多様なオプションが用意されており、一部のユーザー向けには無料版も提供されています。
Datasmith形式ではDWGファイルのジオメトリ、マテリアル、レイヤー、オブジェクトプロパティ、階層構造が保持されるため、インポートされた3Dモデルはレイヤー構成を維持し、Twinmotion上でレイヤーの操作、ブロックの確認、マテリアルの割り当てを簡単に行うことができます。
Twinmotionのライブラリには、すぐに使えるマテリアル、ブロック、植栽、家具、人間モデルなどが揃っています。ユーザーはライブラリから素材をドラッグするだけで、目的のコンポーネントに適用でき、同じレイヤー上のすべてのエンティティに自動的に反映されます。
レンダリングが完了すると、ユーザーは完成したプロジェクトの画像やビデオを簡単にエクスポートできます。「CAD 全般」ワークスペースでは「エクスポート」ドロップダウンメニューに「Datasmith エクスポート」機能があり、「製図と注釈」ワークスペースでも同様に「エクスポート」タブにこの機能が配置されています。

ARES CommanderへのSTEPモデルのインポート
ARES Commanderでは、CADデータ交換で広く使われるSTEPファイルから3Dモデルをインポートできるようになります。
IMPORTSTEPコマンドの導入により、STEPモデルをソリッドエンティティとして図面内に簡単に取り込めるようになります。インポートされたソリッドはARES Commander内で直接編集可能で、ワークフローを簡略化し、利用可能な設計要素の幅が広がります。

DWG から SketchUp への変換
ARES Commander 2026では、新しいEXPORTSKETCHUPコマンドにより、図面をSketchUpフォーマット(SKP)へ直接エクスポートできるようになりました。
表示モードに応じて、ユーザーは現在の図面から2D平面図または3D要素をエクスポートできます。AECオブジェクトなどの要素はSketchUpとの互換性を保つために線分に簡略化されます。この機能強化によりSketchUpとのシームレスな連携が可能になり、設計チームのコラボレーションが向上し、ワークフローが効率化され、プロジェクト文書の品質と明瞭性が向上します。
CAD機能のパフォーマンスと安定性の向上
CADソフトは日々の業務の中心であり、そのパフォーマンスや安定性はすべての作業に直結します。
Graebertでは、よりスピーディで快適な操作環境を実現することで、ユーザーが本当に集中すべき業務に専念できるよう取り組んでいます。
実際に、こうした取り組みによってパフォーマンスの向上が数値としても明確に表れています。
今年は、皆様のワークフローを改善するために、パフォーマンスと安定性の向上を優先しました。
ファイルの読み込み時間
ズームイン・ズームアウト
パン操作の速度向上
シートからモデルへの切り替え
モデルからシートへの切り替え
これらの改善は、最近のサービスパックや新バージョン2026で順次リリースいたします。
v.2025でクラッシュなしのユーザー (v.2024では91%以上)
v.2025でクラッシュなしのセッション (v.2024では97%以上)
Graebertは、ARES Commander の各リリースにおいて、安定性と高品質なユーザー体験を提供することに注力しています。 過去のバージョンと比較して、パフォーマンスと信頼性が大きく向上しており、クラッシュ率や影響を受けるユーザー数の減少という形でその成果が現れています。このポジティブな傾向は、開発チームによる継続的な改善の取り組みの結果です。
品質を維持し、後戻りを防ぐために、リリース前の段階で問題を検出できるよう、新たな内部フィルターや自動テストを導入しています。 さらに、ビルドプロセスも最適化し、テストサイクルの高速化を実現。各クラッシュの原因を徹底的に調査・分析しながら、安定性とパフォーマンスを迅速に評価・改善できる体制を整えています。

macOS v15 Sequoia、および最新のLinuxディストリビューションへの対応
ARES Commanderは、Windows、macOS、Linux全てでシームレスに使える単一ライセンスを提供している点で際立っています。この柔軟性により、ユーザーはデバイス間を簡単に切り替えることができ、たとえばMacのノートPCとWindowsのデスクトップで同じライセンスを使用できます。
ARES Commander 2026は、macOS v15 Sequoia に完全対応しています。64ビットIntelプロセッサ向けと、64ビットARMプロセッサ(M1、M2、M3、最新のM4)向けに最適化された2種類のインストーラが用意されています。
Linux版はベータリリースでは提供されていませんが、2026年4月にWindowsおよびmacOS版と同時にリリースされる予定です。このリリースには、Ubuntu 24.04 や Fedora 40 を含む最新のLinuxディストリビューションのサポートが含まれています。

ARES Commander 2026
を使用した DWG の BIM 用 CADBIM プロジェクト向けのよりスマートな DWG 図面
ARES Commanderはビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)プログラムではありません。Revitやその他のBIMソフトウェアの代替となるものではありません。BIMプロジェクトにおける最高クラスのCADソリューションとして設計されており、CADとBIMの間に長年存在していたギャップを埋め、双方のユーザーにメリットをもたらします。
The BIM features in ARES Commander require to stay on Trinity subscription or maintenance

BIMからCADへの情報連携ができないと、作業効率が著しく低下します
RevitやArchiCAD、AllPlanといったBIMソフトは、主に建物の3D設計に使われています。 BIMモデルから2Dの平面図や断面図、立面図を作ることもできますが、それだけでは対応しきれないケースもあります。
たとえば施工業者や協力会社などは、より細かな情報が盛り込まれたDWG形式の2D施工図を必要とすることがあります。
そのため、多くのプロフェッショナルはBIMソフトでプロジェクトを作成しながらも、プロジェクト実行に不可欠なDWG形式の図面作成にはCADソフトに頼っています。残念ながら、BIMソフトとCADソフト間の統合が十分ではないため、情報の流れがしばしば妨げられます。
AutoCADを含むほとんどのDWGベースのCADソフトは、RevitやIFC形式のファイルをインポートして図面を生成する機能を備えていません。
この統合の欠如により、これらのCADユーザーは必要な図面を作成する前に、既存のBIM情報をCADで再現する必要があり、大きな時間と労力の無駄となっています。

ARES CommanderがBIMの障壁をどう克服するか
ARES Commanderは他のCADソフトとは異なり、豊富なCADツールに加えて、効率的な新しいワークフローを可能にする独自のBIM専用機能を備えています。ARES Commanderのユーザーは、RevitまたはIFCフォーマットのBIMプロジェクトをインポートすると、BIMデータに簡単にアクセス・視覚化・エクスポートでき、より的確な分析と判断をサポートします。BIMフィルターを活用することで、ユーザーはオブジェクトの種類、分野、階層、建物ごとにデータを分類し、必要な情報だけを抽出できます。最終的には、これらのBIMオブジェクトに含まれるインテリジェンスを活用した、よりスマートなDWG図面を生成できます。
図面作成プロセスの自動化
ARES Commanderの「BIM図面自動化機能」により、平面図、断面図、立面図を含むすべてのDWG形式の図面を、ユーザーがカスタマイズ可能なスクリプトに基づいて自動的に生成できます。従来のBIMからCADへのワークフローとは異なり、ユーザーがBIMモデルの情報を再作成する必要はなく、ARES Commanderが関連するBIMエンティティの詳細なプロパティを読み取り、注釈の追加などの作業を自動で実行します。
図面作成という重要だが手間のかかる作業はARES Commanderに任せ、ユーザーは他の業務に集中できます。

BIM図面を簡単に最新状態に保つ
プロジェクトの過程でBIMモデルはたびたび変更されるため、関連するDWG図面も何度も更新、または完全に再作成を行う場合があります。また、この手順を何度も手動で行うことにより、リソースの大きな無駄になり、ミスの原因にもなります。一方、ARES Commanderでは、作成元のBIMプロジェクトとの接続を保持しているため、DWG図面を自動で更新できます。BIMモデルが再読み込みされると、図面内のすべての継承された座標、寸法、ラベルも自動的に更新されます。ユーザーが図面に追加したCADジオメトリはそのまま残ります。最終的に、年々強化されているARES CommanderのBIM専用機能は、無駄な作業を減らし、CADとBIMという2つの世界の連携をより効果的に実現します。

BIM図面自動化機能の改良
カスタマイズ可能なスクリプトにより一貫性のあるプロジェクトドキュメントを生成できるBIM図面自動化機能を導入して以来、Graebertは継続的に新機能を追加しています。
新バージョンでは、インポートしたBIMモデルをより効果的に扱うための改善が行われています。自動で記号を適用して図面要素を明確に表現したり、図面をタイルに分割したりすることが可能です。
「BIM to 2D DWG」という図面自動化では、以下のステップが順に自動化されます:
- 1. RevitまたはIFCファイルをインポートします。
- 2. BIMモデルを断面化して、3Dビューを含むメインのDWG図面+各階の平面図、各面の立面図、および断面図など複数の2D DWG図面を生成します。
- 3. 壁、窓、ドアのBIMプロパティを読み取り、各DWGファイルに自動で寸法を作成します。
- 4. ドア、窓、部屋などのBIMオブジェクトのプロパティを読み取り、他の要素と重ならないように自動でラベルを配置します。
- 5. 選択したテンプレートで印刷可能な図面シートを自動作成します。
メンテナンス/ARES Trinity に含まれる

BIMマテリアルライブラリエディタ
材質(マテリアル)毎にハッチングを施すことは、建築図面において重要な役割を果たし、視覚表現が機能性、美観、技術要件に合致することを保証します。
ハッチマテリアルのカスタマイズは、プロジェクト固有のニーズを正確に反映し、視認性を高め、標準に準拠し、企業のスタイルを示すために非常に重要です。このニーズに応えるため、ARES Commanderには間もなくマテリアルライブラリをカスタマイズするための改善されたUIが導入されます。このUIにより、ユーザーは設計に対するコントロールを強化し、切断要素および投影要素の色、ハッチパターン、境界線などのプロパティを簡単に変更できるようになります。
メンテナンス/ARES Trinity に含まれる

BIM要素のマテリアルマッピング共有
チームで作業するには、全員が同じ基準を使用する必要があります。そのため、BIM要素のマテリアルマッピングをエクスポートおよびインポートする機能を導入しています。
BIMマテリアルマッパーでは、2D図面内でのBIMマテリアル表現をカスタマイズでき、その設定をJSONファイルとして保存し、簡単に共有・再利用することができます。この機能により、誰がプロジェクトを担当していても一貫した出力が得られます。会社のマッピング設定をJSON形式でエクスポートし、同僚と素早く共有が可能です。時間の節約と同時に、組織内での図面の標準化を実現できます。また、ユーザーは複数の設定ファイルを保存し、建築図、構造設計、耐火等級、営業用プレゼン資料など、用途に応じて異なる図面スタイルを作成・切り替えることができます。
メンテナンス/ARES Trinity に含まれる

オンラインCAD:
ARES Kudo の新しい機能
ARES Kudoは、ARES CADソフトのクラウドベース版であり、インターネットブラウザ内で直接動作する最新のCADアプリケーションです。DWG形式の2D図面を作成・編集・注釈付けするための300以上の機能を搭載し、3Dファイルの可視化も可能です。 さらに現在では、ARES AI Assist(A3)も搭載されており、いつでもガイドや質問対応を行ってくれます。
The Trinity Collaboration features for ARES Commander, ARES Kudo & ARES Touch require to stay on subscription

ARES KudoにおけるARES AI Assist(A3)
ARES AI Assist(A3)は、ARES Kudoの中にいる親切なガイドのような存在です。
A3はOpenAIの技術によって動作する人工知能です。
このAIは以下の方法でARESユーザーを支援するように訓練されています:
- ソフトウェアのさまざまな機能の使い方を説明
- ユーザーインターフェース上の機能の場所を案内
- 質問に答えたり、一般的な概念を解説
- ユーザーインターフェースのカスタマイズ支援
- 業界別のアドバイスを提供
- 変換や計算を実行
- テキストの多言語翻訳
A3のポップアップダイアログはデフォルトで最小化されています。CADに関する作業でヘルプが必要なときは、プロンプトに入力するだけでA3とやり取りができます。ARES初心者のユーザーは、機能の場所や説明、Trinityのコラボレーション機能やARES製品特有の機能を学ぶうえで非常に役立ちます。
また、計算の実行、技術的な質問への回答、テキストの翻訳などにより、CADに慣れているユーザーへの支援も豊富です。すべてのユーザーにとって、A3はソフトの学習と活用をより簡単で楽しいものにする頼れるサポート役です。
ARES Trinity/ARES Kudo Professional に含まれる

バージョン比較と新しいバージョン履歴マネージャ
ARES Kudoのバージョン履歴マネージャが、強力な新機能と共に再設計されました。
バージョン比較機能を活用することで、たとえば同僚が更新した最新の図面と、1週間前に保存されたバージョンとを比較し、差異を迅速に把握することが可能です。追加・変更・削除されたエンティティは色分けされたインジケータで明確に表示され、修正内容の確認や追跡が容易になります。
クラウドとの統合により、保存先を問わずバージョン間の比較を直接行うことができ、より正確で円滑な共同作業を実現します。この機能の強化により、レビュー作業は一層効率化され、変更点の確認も簡素化されます。
さらに、保存されたバージョンに「顧客打合せ 4/12」や「最終 rev.1」などの名称を付与することで、バージョン管理が明確になり、進捗の把握、変更の取り消し、過去バージョンの復元といった作業を、より的確に行えるようになります。
ARES Trinity/ARES Kudo Professional に含まれる

ブロックの保存とオンラインブロックライブラリの共有
昨年、ARES KudoにTrinityブロックライブラリを導入しました。ライブラリには、450以上の即座に使用できるブロックを備えています。
このオンラインライブラリにより、ブロックの作成と共有が効率化され、チームで共通のブロックを使用して図面を標準化できます。 今年の新機能として、任意のDWGファイルからブロックを抽出してライブラリを充実させたり、現在の図面を離れることなくパレットから直接新しいライブラリを作成したりできます。
ARES Trinity/ARES Kudo Professional に含まれる

多機能グリップ
ARES Kudoの多機能グリップ機能は、コンテキストに応じたグリップオプションを提供し、エンティティの編集をより効率的に行えるようにします。
多機能グリップは現在ポリラインに対応しており、ジオメトリを直感的に直接編集できます。 ユーザーは、別のコマンドをアクティブにすることなく、グリップを操作して素早く編集できます。
ARES Trinity/ARES Kudo Professional に含まれる
ARESのオンライン図面自動化およびバッチ処理
ARESのコマンドラインインターフェース(CLI)による自動化技術がARES Kudoに統合され、ユーザーは処理タスクをサーバーベースのARES Commanderに委任できるようになりました。 新しいARESオートメーションサービスにより、ARES KudoのオートメーションUIからエディタを開かずにジョブを実行でき、人的介入を必要としないワークフローを自動化できます。

ARES Trinity/ARES Kudo Professional に含まれる
ARES Kudoのオートメーションサービスでは、クラウドストレージ(Google Drive/Dropbox/Boxなど)上のファイルに対してあらかじめ定義されたジョブを実行できます。出力ファイルは、クラウドストレージに保存するか、オートメーションページから直接ダウンロードを行えます。
この強力かつ柔軟な技術をARES Kudoに統合することで、次の2つの利点が得られます:
1. 複数ファイルの一括エクスポートなど、繰り返しの細かい作業に必要なユーザーの労力を削減できる点
2. BIM図面の自動化など、時間と処理負荷の大きいタスクを実行する際に、ローカル環境への負荷を軽減できる点

オンラインでのBIM図面自動化
新しい自動化機能により、GraebertのBIM→DWG図面自動化がクラウドに拡張されました。ARES Kudoユーザーは、RevitまたはIFCファイルから2Dの平面図、断面図、立面図を自動生成でき、処理はサーバーベースのシステムでシームレスに行われます。
あらかじめ定義された設定を使用することで、BIMモデルをDWGまたはPDFに迅速かつ簡単に変換できます。後でBIMモデルが更新された場合でも、文書は最初から作り直すのではなく、更新だけで済みます。この自動化技術により、従来は面倒で時間のかかっていた作業(例:毎晩BIMモデルのPDFを生成するなど)が、手間いらずの完全自動化タスクになります。
最初にユーザーは実行するジョブの種類を選択し、次に自動化対象のファイル(RVTまたはIFC形式)を選びます。その後、すべての生成図面に適用されるテンプレート(ISOまたはANSI)を選択します。さらに、1回限りの実行か、定期的・スケジュール実行かを選びます。最後に、出力結果を保存するクラウドストレージの保存先を選択します。
ユーザーは常に自動化ジョブのステータスを確認でき、完了しているか、進行中か、エラーが発生したかを把握できます。タスクが完了すると、ユーザーにはメールで通知が届きます。
自動化により、時間の節約、エラーの削減、反復作業の一貫性とタイミングの最適化による効率向上が実現します。
ARES Trinity/ARES Kudo Professional に含まれる

Fig.1 — Revitモデルから自動化機能を使って生成されたDWG形式の平面図がARES Kudoで開かれて編集可能な状態です。スクリーンショットに表示された寸法やラベルを含むすべてのコンテンツはBIMモデルから自動で生成されており、ユーザーはDWGベースのCAD機能とARES KudoのAutoCAD風リボンインターフェースを活用して、図面の編集を継続できます。

モバイルCAD:
ARES Touch の新しい機能
ARES Commanderは、新規ユーザーがすぐに馴染めるよう設計されています。「開始ページ」タブでは、学習リソースへのアクセス、ワークスペースの好みに合わせた設定、プロジェクトの整理が行え、すぐに作業を開始できます。また「CAD 全般」ワークスペースは、AutoCADや類似CADソフトからの移行ユーザーにとって馴染みのある環境を提供します。

新しいエリアノートコマンド
Area Note(AREANOTE)は、新たに追加されたコマンドで、部屋やフィールドなど図面内の特定エリアを標準色と透明効果でハイライト表示します。
この新しい注釈ツールは、エリアの面積を計算し、それに色や名称を割り当てて視覚的に表現するのに役立ちます。エリアは内部のポイントや輪郭線をポイントで選択して定義できます。その後、ユーザーが選んだ色で塗りつぶされ、透明度の有無も設定可能です。
このコマンドは、コマンドリストまたはメニュー「Annotate > Area Note」から使用できます。面積は自動で計算・挿入され(図面単位で表示)、任意の領域にカスタムラベルを付けることも可能です。
このエリアは、ブロック属性付きの匿名ブロックとして作成されるため、ラベルや色などをプロパティパレットから自由に変更できます。
ARES Trinity/ARES Kudo Professional に含まれる

センターライン コマンド
ARES Touchでは、新たに注釈センターラインが導入され、注釈機能の幅が継続的に拡張されており、利用範囲も広がっています。
新しいCENTERLINEコマンドでは、センターラインの作成が可能で、その延長を輪郭を定義するエンティティより長く設定できます。センターラインは、線、円弧、ポリラインのセグメントのペア間に作成されます。輪郭線が平行である必要はなく、結果として二等分線が生成されます。また、2つのエンティティの長さが異なっていても問題ありません。
ARES Trinity/ARES Kudo Professional に含まれる

最近使用したコマンドへのクイックアクセス
モバイルデバイスでは画面スペースが非常に限られているため、多くの機能を搭載するのが難しくなります。
メニューには多くのコマンドが含まれており、トップレベルやサブレベルに配置されています。 現在では、直近で使ったコマンドがメニューの上部に保存され、コマンド実行履歴から簡単に再利用できるようになっています。
ARES Trinity/ARES Kudo Professional に含まれる

ハッチパターンスタイルのプレビュー
この新しいプレビュ―機能により、すべての対応パターンタイプについて、利用可能なハッチパターンスタイルの一覧を確認できます。
実際に表示される通りのパターンがそのまま適用されるので、目的に合ったパターンを簡単に選べます。
ARES Trinity/ARES Kudo Professional に含まれる
再設計された管理者向けカスタマーポータル
カスタマーポータル内の管理スペースは、モダンなデザイン、強化された機能、そしてより直感的に進化。組織の管理者がライセンスやユーザーをより効率的に管理できるようになりました。

ライセンスの監視と管理を一元管理
直感的なインターフェースにより、管理者はライセンスアクティビティの監視、ユーザーの管理、権限キーの追跡が可能になり、効率的なリソース割り当てを実現できます。この効率的なアプローチにより、管理作業の負担を軽減しながら、ライセンスの配布を完全に制御できます。Flex Cloud License管理者は、ポータルを通じて、ライセンスの使用状況とユーザーアクティビティに関する詳細な分析情報を時系列で確認できます。
包括的なレポートツールにより、企業は傾向を把握し、ライセンスの割り当てを最適化し、需要を予測することで、必要なときにライセンスをすぐに利用できるようにすることができます。 管理者は「管理スペース > 許諾キー」または「管理スペース > 製品」に移動し、「新しいUIへスイッチ」ボタンをクリックすることで新しい画面にアクセスできます。
最新の管理スペースでは、旧UIの「製品」と「許諾キー」ページが統合され、より一貫性のある簡素なワークフローが提供されています。よく使うオプションは視覚的に目立つようになり、より迅速で簡単なアクセスが可能です。
まったく新しい管理スペース
「管理スペース」の改良点は次のようなものです:
- 新しいレイアウト:ナビゲーション性を高めた、整理されたデザイン
- 高度なフィルター:データを簡単に絞り込み、迅速な意思決定を支援
- モーダルダイアログ:権限の割り当てや履歴表示をスムーズに実行可能
- 最適化されたワークフロー:許諾キーの割り当てや履歴管理などの作業が簡略化
小規模チームから大企業まで、あらゆる規模の組織に対応できるよう設計されており、新しい管理スペースは拡張性・柔軟性に優れています。
視覚面および機能面での改善に加え、新しい管理スペースではパフォーマンスも強化。データを効率的に処理して、安定性と信頼性の高い操作体験を提供します。
今回のアップグレードは、効率性や安定性、拡張性をしっかりと考慮して設計されており、ライセンスや許諾キーの管理をより簡単にしながら、スムーズで高性能なソリューションを提供します。

カスタマーポータル内のARES AI Assist(A3)
ARES CommanderおよびARES Kudo内でのARES AI Assist(A3)は、ユーザーが求める情報に即座にアクセスできるようにします。
また、ユーザーの質問に応じて画面上の項目をハイライトし、的確なサポートを提供することなが可能です。 生産性の向上や迅速な問題解決、重要な場面での最良なサポートエージェントとしての活躍が大いに見込まれます。 今回の初期バージョンでは、ユーザーの質問に効率よく対応する形でA3が支援を行います。
注: Graebertライセンスは、コアライセンスサーバーと、ユーザー、組織、ライセンスを管理するためのウェブポータルで構成されています。カスタマーポータルには、Graebertのウェブサイトまたは以下のアドレスからアクセスできます: https://customer-portal.graebert.com/