
ARES® Commander 2024の主な新CAD機能
さらにCAD 環境を改善
CAD環境とワークフローをニーズに合わせて調整できると、より快適かつ効率的に作業できます。頻繁に使用するツールやデータを独自にアレンジして同僚と共有できれば、部門全体がそのメリットを実感できます。
最新版 ARES Commander 2024 では、新たにツールパレットが採用されました。これまでにない方法でカスタマイズしたり、AutoCAD® からインポートすることができます。また、Windows ユーザーに馴染みのあるリボンUIをMac および Linux 版でサポート。異なるプラットフォームで同様な操作を可能にしました。新しい TopoPoints モジュールを使う事で、ARES Commander ユーザーは、トータル ステーションから座標をインポート/エクスポートすることができるようになりました。
ツールパレット
AutoCAD®で作成したツールパレットをインポートすることで、ARESへのスムーズな移行を確実にします。
サンプルパレット
構成済みのエンティティ
ARCH + MECH
MEP + マップ
注釈
ハッチ
開口部 + Lisp
ユーザーケース / 課題
通常、CADユーザーは、プロジェクトごとに類似した図面セットを扱うため、同じ種類のツールやデータを何度も必要とします。図面ファイルやアプリケーションのセッションを問わず、頻繁に使用されるこれらのツールやデータを一箇所で見つけることができれば、非常に便利です。
これらのツールやデータは、次のように分類することができます:
- ブロック
- 幾何学的なエンティティ(例:線、円弧など)
- ハッチとグラデーション
- 注釈(例:文字、寸法、表など)
- システム変数
- LISPルーチン
- 外部参照 – 図面や画像
解決
このニーズに対応するため、ツールパレットのサポートを提供します。このパレットはARES Commanderの他のパレットと同様に設計されており、他のパレットが持つ一般的なプロパティ(ドッキング、自動非表示など)をすべて備えています。
ARES Commander 2024のユーザーは、ソフトウェアにあらかじめ設定されたパラメータを使って、ツールパレットの効果を確認することができます。このツールパレットは、独自のパレットを構成するための初期設定として使用することも、ゼロから作成する別のパレットと置き換えることもできます。
ARESで提供されるデフォルト(定義済み)のパレットに加えて、ユーザーは独自のパレットを作成して、必要なツールやデータを保存、整理することができます。このパレットは、AutoCADと同じ*.xtpファイル形式で作られていて、他のARES CommanderやAutoCADユーザーと共有することもできるので、迅速にそれらのツールを利用できるように、部門や会社全体で一貫した仕様にすることができます。
つまり、AutoCAD®で作成したツールパレットをARES Commanderで使用することができ、その逆もまた可能です。
AutoCAD®のツールパレットをARES Commanderで使えるようにしたり、ARES Commanderで独自のツールパレットを作成するために、AutoCAD®で作成、または、カスタマイズしたデータやツールを簡単に利用できるようになりました。

Flatten
3D図形を2D投影図に変換する新しいFLATTENコマンドを導入しました。
高さが適切に設定されていないエンティティを問題なく描画させることもできます。

Flatshot
以前のバージョンのARES CommanderにもMAKEFLATSNAPSHOTコマンドはすでにありましたが、今回、隠線を表現するためのオプションが追加されました。
“外形線” — 色と線のスタイルを指定します。
“陰線” — 表示”を選択することで表示され、””表示 “”の色と線種を変更できるようになりました。
“接線エッジを表示” — フラットな接線エッジを表示するオプションです。
MacとLinuxで利用可能なリボンUI
ARES CommanderのWindows版でおなじみのリボン型ユーザーインターフェース(UI)が、MacOS版とLinux版でも使用できるようになりました。
Windows
macOS
Linux
つまり、短縮した手順でツールにアクセスできたり、アイコンでコマンドを簡単に覚えられるなど、コンテキストリボンのメリットを3つのプラットフォームで享受できるようになったのです。
大幅なパフォーマンスの向上
ARES Commanderのコア技術であるDWGテクノロジーのアップグレードにより、新バージョンでは多くのオペレーションが大幅に改善されました。
選択する
コピーアンドペースト
元に戻す
CADユーザーの日常業務で頻繁に実行される操作の一部で、本リリースで大幅にパフォーマンスの向上が図られました。
例えば、”選択”は以前のバージョンより50%速く、”コピー&ペースト”は25%速くなり、”元に戻す”にいたっては8倍速くなる場合もあります。2024年リリースバージョンのパフォーマンステストでは、評価範囲を広くするために、さまざまな分野のサンプル図面を対象としており、以下のパフォーマンス向上については、これらの異なる図面に対して、いくつかの重要かつ一般的な操作を実行して収集される平均時間について説明しています。

測量地点のインポートとエクスポート
測量士は、現場で指定した地点の正確な位置を測量するためにトータルステーションを使用します。新しいARES Commanderは、このようなユーザーが図面上に必要な測量地点を簡単にプロットできるようにするために開発された機能を備えています。
新しいTopoPoints機能では、ユーザーは手動でポイントを挿入し、ポイントのタグ/番号、レイヤー、高さ、XY座標をコントロールすることができます。ポイントデータを含むテキストファイルをインポートすることで、同様の操作を自動化することも可能です。また、ポチントデータを付加した図面をエクスポートすることができます。

FLISP – LISPエディタとデバッガ
LISPプログラムのデバッグは、時として困難な場合があります。この新しいLISP Editorは、Visual Studio Codeの拡張機能で、コードの編集やデバッグを簡単に行うことができます。
多くのユーザーや企業がLISPでカスタマイズしています。この言語の実行には多くのリソースやツールを必要とせず、多くの有用なコードスニペットがインターネット上で見つかるため、LISPはDWG編集を自動化またはカスタマイズするための手段として一般的な方法となっています。
ただし、LISPプログラムのデバッグは困難な場合があります。この点を考慮して、ARES Commanderの新リリースバージョンでは、Visual Studio Codeの拡張機能により、LISP開発者がルーチンを適切に編集して、デバッグすることができるようになり、その時間を短縮しました。
ARES Commander、ARES Kudo、ARES Touchを有効にするTrinityコラボレーション機能
ARESのCADソフトとしての競争力の源泉は、Windows、Mac、Linux対応のデスクトップ版:ARES Commander、クラウド版:ARES Kudo、モバイル版:ARES Touch(Android/iOS版)の3つのソフトが相乗効果を発揮するTrinityコンセプトです。
Trinity 機能により、オフィスで作業するユーザーと、離れた場所にいる同僚や顧客との間のコラボレーションを大幅に改善する最新のコラボレーション ワークフローが実現します。また、クラウドベースのコラボレーションワークフローをARES Commanderに導入することで、ユーザーが作業環境を変更したり、機能を妥協したりすることなく、迅速な作業を実現します。
Trinityの機能はクラウドサービスであるARES Kudoに依存しているため、これらの機能を使用するには、ユーザーはサブスクリプションを維持する必要があります。これは、1年ライセンス、3年ライセンス、永久ライセンス、ネットワークライセンスのいずれをお持ちの場合でも同様です。
ARES Trinity が実現することは?

支障なく最新のコラボレーション ツールを導入できる
CADユーザーは、AutoCADと類似の作業環境を提供するARES Commanderに即座に切り替えて、作業を継続することができ、そのための大規模なトレーニングに時間を取られることもなく、2D/3DにおけるCAD機能を妥協する必要もありません。ユーザーは、スムーズでシームレスな移行ができ、すぐにTrinityコラボレーション機能のメリットを実感することができます。
すべてのユーザーとすべてのタイプのデバイス間でファイルを同期する
ARES Trinity では、ユーザーがなじみのあるクラウドストレージサービスと直接アクセスができるため、すべてのデバイスで作業の継続性が保証されます。そのため、オフィスで作業を開始した後、クライアントのオフィス、自宅、外出先など、どこでもプロジェクトを継続することができま
す。ARES のライセンスと DWG ファイルは、デバイスや場所を選ばずに使用できます。最も重要なことは、図面がすべてのユーザー間で同期されることです。リモート、ホームオフィス、または現場で作業している各ユーザーは、別のユーザーが変更を保存するたび、即座に図面の更新を確認することができます。
図面への安全なリモートアクセスを実現する
各ユーザーは、ログインとパスワードで認証されます。 会社の管理者は、組織内でどのクラウド ストレージ プロバイダーを承認するかを決定できます。 各ユーザーには、クラウド ストレージで定義されたアクセス許可に基づいて、表示または編集のアクセスが許可されます。 誰が各ファイルにアクセスできるかをいつでも確認し、必要に応じて権限を付与または取り消すことができます。
バージョン履歴には、誰がいつ図面を変更したかが表示されます。 連続したバージョンを比較して、変更を色で強調表示することもできます。 必要に応じて、変更を元に戻したり、古いバージョンを昇格させて現在のバージョンにすることもできます。
俊敏なコラボレーションツールで市場投入までの時間を短縮する
ユーザーは、ARES Commander、ARES Kudo、ARES Touchで作業しながら、選択したエンティティにリンクできるコメントやマークアップを使用して、プロジェクトについて話し合うことができます。このようなディスカッションスレッドはパレットに表示され、プロジェクトに手を加えることなく、コンテキストに従ったコラボレーションを可能にします。遠隔地や現場での作業でも、俊敏なコラボレーション環境が確保されます。 さらに、これらの機能により、図面を作成するユーザーとその図面をもとに業務を遂行する現場のユーザーとの間のワークフローが改善されます。
これらのコラボレーション機能には次のものがあります:
- 最終的に解決済みとする前に、選択肢にズームして応答または回答するオプションが付いたコメント。
- 端末に保存されている1つまたは複数の画像を挿入したり、その場で撮影した写真の画像マークアップ(スマートフォンなどで)。
- 音声を録音してコメントする音声マークアップ。
- 「レビュー予定」や「検証済み」などの既製のテキストを挿入するためのスタンプ、または独自のテキストを作成するためのスタンプ。
- 迅速な対応を促す、プロジェクトに関する即時の更新が確認できるメール通知。
無料のオンライン表示とコメント機能でフィードバックと検証を簡単に収集可能
同僚、顧客、その他の共同作業者を招待して、図面を閲覧したり、コメントしたりすることができます。— 無料で︕
プロジェクトの現在の状態を常に反映する表示専用リンクにより、共同作業者は、ソフトウェアを購入したり、インストールしたりすることなく、すぐに図面にアクセスできるようになります。作成した表示専用リンクを送信すれば、その送信先ではオンラインで図面を閲覧できるだけでなく、ARES Trinityのコラボレーション機能を使えば、コメントやマークアップを追加することができ、設計チームはリアルタイムでフィードバックを確認することができます。
企業の管理者は、ユーザーが閲覧専用リンクを使用する方法を設定または制限することができます:
- 表示専用リンク作成オプションの有効化/無効化
- 閲覧者にPDFを保存させるオプションの有効化/無効化
- 自動で期限切れとなる閲覧専用リンクの有効期間制限
ARES ユーザーは、セキュリティを強化するために、閲覧専用リンクに有効期限やパスワードを設定することができます。
CAD データの連携のための最も有効な方法
ユーザーは、ARES Commander、ARES Kudo、ARES Touchで作業しながら、選択したエンティティにリンクできるコメントやマークアップを使用して、プロジェクトについて話し合うことができます。このようなディスカッションスレッドはパレットに表示され、プロジェクトに手を加えることなく、コンテキストに従ったコラボレーションを可能にします。遠隔地や現場での作業に対しても、俊敏なコラボレーション環境が確保されます。これらの機能により、図面を作成するユーザーとその図面をもとに業務を遂行する現場のユーザーとの間のワークフローが改善されます。

ARES Trinityは、一般的なものも含め、次のような主要なクラウドストレージサービスのAPIと密接に接続されています:
- Microsoft OneDrive
- Google Drive
- Box
- Dropbox
次のような専門的なストレージサービスも同様です:
- Microsoft OneDrive for Business
- Microsoft SharePoint
また、次のようなサーバーに保存されているDWGファイルを作成および変更するための業界固有のソリューションにも対応します:
- Onshape
- Trimble Connect
最後になりましたが、ARESはプライベートサーバーやプライベートクラウドとの連携も可能です:
- WebDAVプロトコルを使用すれば、プライベートサーバーに接続することができます。
- また、NextcloudやAWSとの連携により、どのような組織でも独自のプライベートクラウドを構築することができます
どのような仕様であっても、管理者が自社内で許可または制限されるストレージ ソリューションを完全にコントロールできることが非常に重要です。我々の役割は、各パートナーの運用やセキュリティの要件に基づき、さまざまなオプションを提供することで、お客様をサポートすることです。

トリニティ ブロック ライブラリ
あらゆるコンピュータ及びモバイル端末で使用されるARES Commander、ARES Kudo、ARES Touchで使用可能なブロックライブラリを作成します。
そのトリニティブロックライブラリであれば、組織の全ユーザーで、統一された1つのブロックライブラリを簡単に共有できます。ブロックはクラウドに保存されるため、更新されたライブラリはすべてのユーザーが即座に利用できます。
ブロックは、CADで最も便利な機能の 1 つであり、ユーザーの時間を節約し、図面の精度を高めます。 多くの場合、ユーザーが類似した図面を作図するのに時間がかかるので、同じブロックのセットを何度も使用する必要があります。 また、デスクトップ、Web、モバイルなどのさまざまな環境で作業するユーザーもいますが、さまざまな環境で一連の図面を同期させて更新することは、非常に難しい場合があります。
一部の企業では、特定のブロックのセットが多くのユーザーによって共有されています。また、これらのブロックは、顧客の要件を満たすためなどを目的として、時々カスタマイズする必要があります。すべてのユーザーが更新された同じブロックを利用できるようにする必要がありますが、ユーザー側でブロックの一貫性を維持することは別の課題です。
これらの課題に答えるために、クラウドベースのブロックライブラリパレットを導入しています。ブロックライブラリは Trinity コンセプトに統合されています。つまり、Graebertアカウントがクラウド ストレージに直接リンクされているため、ユーザーは、ARES Commander がインストールされている別々のデバイスから、 Webやモバイルなどの異なる環境からでも、同じブロックのセットにアクセスできます。
ブロックライブラリのもう1つのメリットは、ブロックを格納、整理、取得するためのカスタマイズ可能な方法を提供します。柔軟な使い方として、組織内の他のユーザーとブロックを共有できるため、図面の一貫性と精度を向上させる強力な方法になります。
重要: トリニティブロックライブラリは、ARES Commanderだけでなく、ARES Kudo及びARES Touchでも利用できます。
これにより、ユーザーは、オフィスの中でだけでなく、クラウド版やモバイル版を使用して、外出先からでも他のデバイスのものと同じブロックに簡単にアクセスすることができるようになります。ブロックライブラリが組織全体で共有されれば、それは社内のすべてのユーザーにとって標準化された強力なコラボレーション手段になります。 例えば、ARES Touchを使用すると、現場のユーザーはスマートフォンやタブレットで図面との確認調査を実施し、オフィスのユーザーとリアルタイムで同期される図面にブロックを挿入できます。また、トリニティブロックライブラリでは、ブロックが追加、削除、または変更されるたびに、すべてのユーザーが何もインストールまたは展開する必要なく、更新された図面に即座にアクセスできることも非常に便利です。
フレックスクラウド: 社内でのライセンスを共有

現状、お客様は、ARES Commander、ARES Touch、ARES Kudo で構成されるTrinityライセンスを複数のユーザーで共有すれば、必要なライセンス数を減らし、コストを削減することができます。複数のユーザーで同時に共有できるフレックスクラウドライセンスが、これを実現します。

フレックスクラウド: 柔軟なフローティング ライセンス
ARES Trinityを構成する3つの製品のいずれかからでもログインしたユーザーは、プールからライセンスを一つ取得するので、それは他のユーザーからのアクセスを制限することになります。ユーザーが非アクティブな状態が60分を超えた場合、ライセンス はプールに戻され、そのライセンスは他のユーザーが利用できるようになります。
フレックスクラウドライセンスでは、ネットワーク ライセンスとは異なり、各ユーザーが同じオフィスにいる必要はありません。ユーザーがオフィス、ホーム
オフィス、または別の国にいるかどうかでさえも、もはや問題ではなく、いつでもどこでも作業できます。
可用性/ライセンス
フレックスクラウドライセンスは、1 年または 3 年のサブスクリプション期間を通して、最低 3 つのフローティング ライセンスで利用できます。ライセンスを取得するには、インターネット接続環境が必要です。
フレックス ネットワーク ライセンス |
新: フレックスクラウドライセンス |
|
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共有ライセンス | Trinity なしの ARES Commander のみ | ARES Commander + ARES Kudo + ARES Touch |
コラボレーション機能 | ユーザーは匿名です。ユーザーはCADのフル機能を使用できますが、Trinity 機能は使用できません。 | 各ユーザーはログインとパスワードによって認証され、ARES Commander、ARES Kudo、ARES Touch で、すべての Trinity 機能を利用できます。 |
インストール | ライセンスサーバーをインストールし、サーバーに接続するように各コンピューターを設定する。 | インストールするものは何もなく、Graebertカスタマーポータルの管理スペースにユーザーのメールアドレスのリストを入力して、ユーザーを招待するだけです。 |
ローカルドライブでの作業 | ARES Commander | ARES Commander |
クラウドストレージでの同期 | Googleドライブ、Box、Dropbox、OneDrive、OneDrive for Business, SharePoint, Onshape, Trimble Connect, AWS, WebDav, ARES Kudo Drive... | |
オンラインの閲覧/コメント(無料) | 表示専用リンク | |
ホームオフィス/外出先での作業 | ユーザーが同一のローカルネットワークへ接続していることが必要。ライセンスの借用が可能。(返却するまでライセンスの共有は不可能。) | ARESの起動では、ユーザーはインターネット経由でライセンスを取得するので、使用デバイスがインターネットに接続していれば、ユーザーはどこにいても作業可能。 |
永久ライセンス | 製品には、本質的に永久販売できないクラウドベースのサービスが含まれているためです。 | |
1年ライセンス | ||
3年ライセンス | 注目: 2年の価格で3年間 |
フレックスクラウドライセンスと他のライセンスタイプとの組み合わせが可能
重要: 同一企業内であれば、1年ライセンスや永久ライセンスなどの単一ライセンスとフレックスクラウドライセンスとの組み合わせが可能。従って、一部の「中核を成すユーザー」に個別ライセンスを提供し、他の使用頻度の低いユーザーのためにフレックスクラウドライセンスを追加購入することも可能。(ただし、フレックスライセンスには最低3ライセンスの購入が必要。)

オンライン図面比較
ARES Commanderと同様に、ARES Kudoを使用して、2つの図面ファイルを比較し、相違点をハイライト(色変更可)で表示して、確認できるようになりました。
Drawing Compare コマンドを使用すると、ユーザーは任意の 2 つの図面を比較して、それらの違いを簡単に識別できます。 現在、ARES Kudo は、ARES Commander と同様に、この機能を提供しています。

ARES Kudo:別のユーザーから編集作業を引き継ぐ
図面を変更する必要があるユーザーは、編集モードへの切り替えを簡単に要求できるようになりました。
共有されている図面の編集権限を持つユーザーであれば、いつでも変更を加えることができます。共有する図面が、1人のユーザーによって、既に開かれている場合は、他の編集権限を持つユーザーであっても、その図面を表示専用モードで閲覧することしかできません。 ただし、図面の編集を依頼することはできます。現在、図面を編集しているユーザーは、その依頼の通知を受け取り、その要請を承認することも拒否することもできます。編集作業が終了するとすぐに、他のユーザーは通知を受け取り、編集作業に入ることができます。

ARES Touch: モバイルで PDF を表示して DWG に変換
PDFを開いて、DWGとして編集し、PDFまたはDWGとして保存します。
ARES Touchでは、これまでDWGファイルを開いて作業することはできても、PDFを開くことはできませんでした。ですが、ARES Touchの新しい PDFインポート機能では、ユーザーは、ファイルブラウザで任意のPDFをタップするだけで、ARES Touchで開くことができ、ワークフローが大きく改善されました。それは、 PDFのすべてのページが編集可能で、使い慣れたズームや画面移動などの操作で細部まで確認することができます。そして、ユーザーは閲覧以外にも多くのことができます。
また、PDFファイル(ページ単位でも)をDWGファイルに変換し、修正した後、DWGとして保存したり、もう一度PDFとして書き出したりすることも可能です。
どんな建築プロジェクトでも、平面図、断面図、立面図などの必要な図面の作成には、かなりの時間を要します。また、作成された図面が正しい仕様で作図されているかどうかの確認も、この作業を大幅に長引かせてしまいます。そこで、手作業によるミスを防ぐためにも、このプロセスを短縮し、ARES CommanderのBIM機能を強化し、IFCやRevitのモデル情報に基づいて図面を生成できるようにしました。
BIM図面作成自動化のための新しいツールは、プロジェクトで一貫したフォーマットのドキュメントを生成しますが、必要に応じて、ARES Commanderの他のどの作図ツールを使用しても、同じように編集できます。

壊れたワークフローの修正
ARES CommanderのBIM機能は、CADとBIMソフトウェア間の機能していないワークフローを修復することを目的としています。ARES Commanderは、従来のCAD機能に加えて、BIMオブジェクトの特性を利用して、BIM図面からCADユーザーが扱うのに最適なDWG図面を自動的に生成する、BIMに対応した機能を含むことで差別化がされています。
ARES Commanderでは、DWG図面はBIMプロジェクトにおいて、変化のないデータではありません。 建設業に携わる者ならば当然のことだと認識しているように、BIMプロジェクトでの内容変更は避けられませんが、ARES Commanderでは、元のBIM図面とそのデータから生成されたDWG図面には、永続的に連動する要素があるため、変更に対応します。
この連動のおかげで、ユーザーが更新されたBIM図面を受け取ると、ユーザーの手で修正を加えずとも、BIMプロジェクトに加えられた変更がすべての図面に反映され、更新されます。ユーザーが追加したすべてのCAD図形は図面に残り、図形に付随するラベルなども、その図形の更新と共に自動的に更新されます。

自動化の拡大、労力の低減
ARES Commanderは、BIM図面の作成をできるだけ効率化するために、ユーザーの手で行うと時間がかかる多くの作業を自動化しています。
これらの時間短縮の機能は、ユーザーに以下の自動化を提供します:
- 他の図面を参照するためのリンクを自動的に追加。
- 任意のBIM図形、例えば、壁に挿入されるドアや窓などを作成すると、自動的に位置合わせされた寸法を取得して、手を加える必要がなく、壁に挿入されます。
- ドア、窓、部屋、スペースのラベルなど、あらゆるBIM図形のプロパティを抽出して注釈を作成します。
- マテリアルマッパーを使用すると、DWG図面上のBIM図形のスタイルを自動的に設定します。例えば、壁にハッチングを適用すると、同じタイプの壁すべてに同じハッチングが適用されます。
ARES Commanderのバージョン2024では、以前はユーザーが手動で行っていたBIM図面の作成を自動化することで、このコンセプトをさらに押し進めています。
ARES Commanderの以前のバージョンでは、BIMプロジェクト (IFC または Revit) をインポートし、2D図面 (フロアプラン、立面図、断面図など) を抽出して、完成した図面をDWGで保存できる独自の機能を導入しました。
新バージョンでは、このプロセスを自動化し、ユーザーがカスタマイズできるスクリプトで図面一式を生成します。

#1 — BIM Auto Drawings
BIM モデルから一連の図面を自動的に生成する
バージョン2024では、もちろん手動で新しい図面を作成するオプションも残されていますが、自動BIM図面作図機能により、あらかじめ設定されたスクリプト(ユーザーがカスタマイズ可能)に従って、図面一式を自動的に生成することができます。
デフォルトの自動BIM図面作図機能は、例えば、各階の平面図、断面図、各方面の立面図などを自動生成するスクリプトになっています。もちろん、このスクリプトはユーザーがカスタマイズ可能です。

#2 — 自動ラベル作成機能
BIM オブジェクトから情報を抽出するラベルを自動的に挿入します
これらの図面を生成した後に、ユーザーは自動ラベル作成機能を使用して、BIM図形から情報を抽出するラベル (ドアのラベルなど) を自動的に挿入できます。 これらのラベルは、情報を抽出するだけでなく、変更された元のBIMプロジェクトを、ARES Commanderで再ロードした場合、自動更新される便利なものです。

#3 — 自動寸法作成機能
スマート寸法を自動的に作成する
自動寸法作成機能では、ユーザーは壁に自動整列するスマート寸法を作成できるようになり、BIMモデルが変更された場合は、ARES Commanderで再ロードされると、寸法も自動で位置合わせされ、更新されます。

#4 — 自動シート作成機能
自動生成された図面概要
自動シート作成機能は、自動的にシートを作成し、選択した縮尺で各図面をそのシートに挿入します。
BIMAUTOALLコマンド:1ステップでこれらすべてのアクションを自動実行
複合BIM自動化(4ステップ)
BIMAUTOALLコマンドは、これらすべての機能を1つにまとめて、これらすべてのステップを連続して実行します。
なお、これらの自動オペレーションを実行した後に、ユーザーが自動生成されたものをさらにカスタマイズできることが重要です。このスクリプトは、ユーザーがARES CommanderのBIM機能を操作して、手動で行うことを自動化するだけですが、明らかに多くの時間を節約できます。
また、ユーザーや組織ごとに独自の自動オペレーションを設定するために、スクリプトをさらにカスタマイズできることが大きなメリットです。