DWG互換ソフトの魅力とは? メリット3選、おすすめ製品も紹介。

DWG互換ソフトは、CAD業界標準のファイル形式であるDWGフォーマットが使えるソフトとして、技術図面や設計図の制作現場において、年々存在感を増しています。
この記事では、業界標準のファイル形式と互換性のあるソフトの魅力をメリットやおすすめの製品とともにご紹介します。
目 次
DWG互換ソフトの魅力とは?
この項目では、DWGファイルの基本情報と互換ソフトが求められる背景についてご紹介します。
DWGファイルとは?
DWGファイルとは、もともとはAutoCAD(オートキャド)を提供するAutodesk(オートデスク)社が策定した図面のファイル形式です。ファイル名は「Drawing(線画)」の略称で、「DWG(ディー・ダブリュー・ジー)」と発音するのが一般的です。
2023年現在、DWGは、技術図面や設計図を作る上で、CAD業界標準のファイル形式(デファクトスタンダード)となっています。
DWGは、2D/3D両者に対応しており、設計の様々な工程で2つのバージョンの互換性を保つことができます。
DWGとDXFの違いとは?
DWGファイルに対して、DXFファイルという形式もあります。
両者を比較した場合、もっとも大きな違いは、そのファイルサイズの大きさです。DWGは、バイナリ構造であるため、DXFより小さいサイズで運用できます。
CAD図面はプロジェクトメンバーとファイルを共有したり、ストレージに保管するケースがほとんどです。その点、ファイルサイズの小さいDWGファイルは、共有や保管に適していることからも、広く普及しています。
DWG互換ソフトが注目される背景
DWG互換ソフトとは、文字通りDWGフォーマットとの互換性がある製品です。つまり、AutoCADで作成したファイルであっても互換ソフトで編集することが可能になります。
DWG互換性ソフトは、AutoCAD同様、2Dおよび3D機能をはじめ同等機能を備えているものがほとんどです。
AutoCADは専門性が高く高度な操作を求められますが、DWG互換ソフトは、Autodesk製品よりもリーズナブルでありながら、直感的な操作に長けています。
一方、上場企業でも採用されるなどプロユースも可能なため、初心者から上級者まで、年々、そのニーズは高まっています。
DWG互換ソフトの活用例
DWG互換ソフトは、さまざまな業界で活用されています。
建設業界(建造物の設計図)、製造業界(製品設計や詳細図面)、そのほか、土木工学や電気工学など幅広い業界で活用されています。
そのユーザー層も幅広く、上場企業のエンタープライズユーザーからフリーランスまで多くの人が活用されてます。
DWG互換ソフトのメリット3選
この項目では、DWG互換ソフトを活用するメリットを、3つご紹介します。
DWG互換ソフトのメリット①安い
DWG互換ソフトのもっとも大きなメリットは、低コストだといえるでしょう。AutoCADに比べると非常に低価格であり、初心者も気軽に購入することができます。また、ライセンス形態も、買い取りからサブスクリプション型まで豊富ですので、自分に合ったライセンスを選ぶことができます。
DWG互換ソフトのメリット②互換性がある
DWG互換ソフトの2番目のメリットは、AutoCADで作ったファイルとの互換性です。過去にAutoCADで作成したファイルを互換ソフトに取り込んで、編集することができます。
一方、互換ソフトで作成したデータをAutoCADで編集することもできます。 DWGであれば、製品を問わず、シームレスにデータの共有や編集を行うことができるのです。
DWG互換ソフトのメリット③使いやすい
DWG互換ソフトには、初心者でも使いやすい操作性を持つものが少なくありません。CADオペをこれから学びたいという練習用にも最適です。
一方、AutoCADからの乗り換えを検討している人にとっても、AutoCADに近い操作性で、すぐ使えるのが互換ソフトのメリットといえるでしょう。
おすすめDWG互換ソフト紹介
この項目では、主なDWG互換ソフトをご紹介するとともに、そのなかでも、おすすめのARES(アレス)の魅力について掘り下げます。
①IJCAD(アイジェイキャド)
IJCADは、IntelliJapan社が提供する国産の2D/3D 対応CADです。2013年まではIntelliCADをベースにしていましたが、現在は、ODAが提供するTeighaをベースに製品化しています。
対応OSは、Windowsのみです。
②Bricscad(ブリックスキャド)
Bricscadは、ベルギーに本社をおくBricsysが提供する2D/3D 対応CADです。製造業に強く、2D/3Dデータのシームレスな運用が可能です。
提供開始は2002年からです。
③ARES(アレス)
ARES (アレス)は、ドイツに本社をおくGraebert社が提供する2D/3D CADです。国内では、無償のDWG互換ソフトとして一斉を風靡した DraftSightの後継として2019年から提供が開始されています。
ARESがDWG互換ソフトとして最適なわけ
この項目では、DWG互換ソフトのなかでも、ARESが最適なわけについて解説します。
AutoCADからの乗り換えがしやすい
ARESを提供するGraebert(グレバート)社は、AutoCADを提供するAutodesk社よりも古い、40年以上の歴史があります。
またDraftSightをベースにしたCADソフトということもあり、AutoCADユーザーが乗り換えるときの違和感が少ないという定評があります。
だからこそ、AutoCADの代替としては世界ナンバーワンのシェアを誇っているのです。
実証実験では、AutoCADユーザーが、はじめてARESを操作したら、操作開始後、たった15分でARESを使えるようになったというデータもあります。
2D/3D、BIM対応
ARESは、2D図面の作成・編集から3Dモデリングまで使える機能まで搭載しています。
建設業界でBIM/CIMの原則適用が始まった現状を踏まえて、BIMにも対応しています。
また、ARESの対応OSは、Windowsだけではなく、Mac、Linuxにも対応しています。
トリニティというユニークなコンセプト
ARESは、デスクトップ上で使う通常のCADソフト(ARES Commander)以外にも、Chromeやedgeなどのインターネットブラウザから使えるクラウド機能(ARES Kudo)や、スマートフォンやタブレットからアクセスできるモバイル機能(ARES Touch)を取り揃えています。
これが、それぞれの強みを組み合わせたユニークなソリューションARES Trinity(アレス トリニティ)です。
コストパフォーマンスと多彩なライセンス
AutoCADと比べて、圧倒的な低価格で使えるようになっています。また、ライセンスの形態も豊富で、最近では、ユーザーが場所を問わずに利用できる「フレックス クラウド ライセンス」という新しいライセンスの提供も開始しています。
ARESでは、30日間無料体験版を提供しています。
詳しくはこちらまで。
乞うご期待!
ニュースレターを購読して、600以上のページのARES Inside eBookを入手してください。
ニュースレターにサインアップ