この記事では、ARES Commanderで、BIMモデルからDWG形式の2D図面を作成する方法について動画について文章で説明します。 BIM支援ツールであるRevit RVT形式、または、IFC形式のどちらでもインポートできます。 また、異なるソースのBIM情報を統合したり、BIMフィルタを使用して図面に表示したいコンテンツだけを切り出したりすることもできます。

ナビゲーターから、BIMモデルの断面図、平面図、立面図に簡単にアクセスできます。 この動画では、図面を自分で作成する方法を学びます。作成した図面の切断面を見ることができる上、これらのアイコンを使って表示したり隠したりすることができます。

BIM図面とは？

BIM図面とは、BIMプロジェクトの3Dジオメトリから抽出された2Dビューのことです。これらのビューをそれぞれ抽出した後、ビューポートとしてレイアウトに挿入することができます。 異なるスケールの複数のビューポートを持つレイアウトができる上、BIM図面には、BIMプロジェクトから抽出したジオメトリと、ARES Commander の CAD機能を使って追加するコンテンツが組み合わされています。 BIMプロジェクトとのリンクは維持されます。BIMファイルの新バージョンを受け取ったら、すべての図面をやり直すことなく、BIMプロジェクトの変更を反映した図面に更新することができます。

支援ツール RevitとIFCを使ってBIM プロジェクトからDWG図面を作成。

まず、これらの図面を作成する方法について解説しましょう。 例として、セクションビューを作成してみましょう。このオプションは、リボンのBIMタブにあります。 この断面図を作成する前に、表示モードと視点を変更し、モデルを最適な角度から見ることができるようにします。SECTIONコマンドを選択し、断面平面を2点で指定します。次に、3点目を指定し、建物のどの面を断面図に残すかを指定します。 このビューの名前を変更するときは、作成後、右クリックでRENAMEを選択します。

ビューを見るには、ビューをダブルクリックします。ここからほかのビューへの参照をオフにすることもできます。 ARES Commanderは、プロジェクトを整理するために、これらのBIM図面が外部参照として保存されるプロジェクトフォルダを自動的に作成します。BIM ナビゲーターで任意のBIM図面をクリックすると、新しいタブとして開かれる様子がわかります。これらのリファレンスは、それぞれメイン図面にちなんだ名前が付いています。 プロジェクトのコピーや移動が必要な場合、これらの外部参照を覚えておいてください。 これらの図面では、BIMナビゲータを使って別の図面にジャンプすることができます。しかし、プロジェクトを管理するには、メイン図面に戻る必要があります。そこには、インポートされたBIMファイルや、フィルター、要素があります。

作成した断面図では、ARESは断面を横切るBIMエンティティを太い線で表現しています。さらに奥にあるエンティティはグレーの濃淡で、細い線で表現しています。また、BIMエンティティはその情報をすべて保持しています。たとえば、窓や壁のBIM情報を確認することができます。 このセクションビューでは、BIMフィルターが保持するBIMエンティティだけを表示していることに注意してください。つまり、プロジェクトに関係のないBIMエンティティはすべて非表示にできます。 過去に作成したBIM図面を利用して、平面図から作業することも可能です。

BIM図面 – 立面図

立面図を作成するときも、断面図と同じように2点を指定します。この場合、ポイントは建物の外側になければなりません。また3つ目の点は、ビューの方向を示すために必要です。 このようにして、必要な断面図、平面図、立面図を瞬時に作成することができます。屋根のエリアでは、BIMプロジェクトに屋根構造の詳細が含まれていないことがわかります。これは、 ARES CommanderでBIM図面の上に描画する方法を示す機会となります。

ここで変更を加えてみましょう。この断面図では、屋根が棟の部分で断面化されていませんでした。それを修正するために、断面図を移動させます。この場合、3Dモデルから作業すると便利なので、メインファイルのモデル空間に戻り、屋根の棟で建物を切断するような形で断面図を移動させます。 ARES Commanderで図面を更新する(リフレッシュする)オプションを有効にすると、バックプレーンから切断されたエンティティをより簡単に区別することができます。断面図を修正したら、ARES CommanderのCAD機能を使って、屋根構造の詳細を描きます。 そのほか、注釈や寸法を追加したり、ブロックやタイトルブロックを挿入したり、DWG図面で想定されるほぼすべての作業が可能になります。

シートとビューポート

コンテンツの準備ができたので、シートの設定を行います。 BIMナビゲーターパレットには、BIM図面の平面図、断面図、詳細図、立面図が整理されて表示されています。また、これらの図面で作成したすべてのシートもリストで表示されます。シートの名前はDWGファイルのレイアウトに対応していることに注意してください。BIM ナビゲーターでは、このレイアウトに2つの断面図が含まれていることがわかります。

このシートを開いて、別のBIM図面を追加してみましょう。 図面ツリーで図面を選択し、右ボタンを押して「シートに配置」を選択します。右ボタンを押すことで、挿入するビューの縮尺を選択できます。右ボタンを押すと、挿入するビューの縮尺を選択できます。 縮尺を選択しない場合は、直近で使用された縮尺がデフォルトとなります。最後に、クリックすると図面がシートに挿入されます。これで、BIM ナビゲーター のリストにもセクションが表示されるようになりました。

これで、BIMモデルから図面を生成し、ARES CommanderのCAD機能を使って、自由に詳細図を描くことができるようになりました。これはDWG図面に期待される詳細レベルですが、BIMプロジェクトではそれができないため、これらの図面は見た目よりもずっとスマートなものとなっています。ARES Commanderの機能は、3Dのセクショニング（内部スペース仕切り）にとどまりません。

BIMプロジェクトでは、ドアやスイング記号などのシンボルグラフィックが対応するBIM要素が断面図に置き換わります。ARES Commanderは、挿入されたシートだけでなく、ほかの図面のビューやセクションを参照するためのコールアウト(吹き出し)の作成も自動化されています。 また、ARES Commanderがプロジェクト用にシートセットを自動化しており、シートセットパレットを開くこともできます。

BIMプロジェクトのなかでも、新しいバージョンを受け取った場合、コンテンツはどうなるでしょう。 BIMファイルタブで右クリックして[再読み込み元]オプションを選択し、BIMファイルの新バージョンを選択します。 BIM図面を確認すると、フロアプランでは、新しいパーティションが作成されていることがわかります。青色で表示されている電気配線は、ARES Commanderで作成したものです。新しい建物の構成に合わせるために、必要に応じて修正していきます。

結論として、ARES CommanderのBIM機能は、図面の作成と、最も重要な更新の労力を最小限に押さえるのに役立ちます。 多くの場合、BIMとCADは、2つのプロセスが、並行で独立して実行されています。ARES Commanderを使えば、CADユーザーがBIMユーザーと良い相乗効果を発揮できるような、よりスマートなDWG図面を作成することができるのです。

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