CADのコマンドをひとつずつ覚える時代は、終わりに近づいています。
世界でトップクラスのシェアがあるDWG互換CAD、ARES(アレス)では、デスクトップ版であるARES Commander 2027において、AIがユーザーの操作履歴を分析し、次に使う可能性が高いコマンドを提案する機能を実装しました。
ARESはAutoCADに近い操作性を備えており、コマンド名が異なる場合でも、エイリアスによって使い慣れた入力で操作しやすい環境が整えられています。そこにAIによるコマンド提案が加わることで、コマンドを探す時間や操作の迷いをさらに減らすことができます。
CADは、AIのサポートを受けながら、自分の作業スタイルに合わせて使いこなす時代へと進化しています。
この記事では、CADのコマンドを探す時間を減らすノウハウと、ARES Commander 2027から実装されたAIによるおすすめコマンド機能について解説します。
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CADにおけるコマンドの操作性は、CADソフトを長く使っている上級ユーザーほど敏感になるのではないでしょうか。長年のCADユーザーは「線分を引く」「オブジェクトを移動する」「コピーする」「削除する」といった基本操作が、すでに身体にしみついているはずです。
だからこそ、AutoCADでショートカットやコマンド入力を使っていたユーザーが別のCADソフトに乗り換えると、作業の流れが止まってしまうことが少なくありません。これまで無意識で操作していたコマンドに対して「同じコマンド名で使えるのか」「円弧や複写の操作はどこにあるのか」と迷いが生じるからです。
CADの作業では、1つの図面を完成させるまでに、同じ操作を何十回、何百回と繰り返します。そのため、1回あたりの迷いは数秒でも、1日単位、1か月単位でみると、大きなタイムロスになっていきます。
ですから、CADソフトの乗り換えを検討するときには、機能比較だけでなく、コマンドを迷わず使えるかどうかも重要なポイントになります。
CADソフトには、作業を効率化する便利な機能が数多く搭載されています。しかし、当たり前ですが、ユーザーがその機能を知らなければ、実際の作業では使われることはありません。
つまり、高機能なCADソフトを導入しても、コマンドを見つけることができないと、その性能を活かせないことになります。

CADのコマンドを効率よく使うには、すべての機能を一度に覚えようとしないことが大切です。最初に覚えるべきなのは、使用頻度の高い基本コマンドです。
たとえば、線分、円弧、移動、コピー、複写、削除などは、多くの図面作成で使われます。これらの基本操作をスムーズに使えるだけでも、日常業務のストレスは大きく減ります。
乗り換えを検討しているCADユーザーにとって重要なのは、「新しいCADのすべてを覚えること」ではありません。まずは、今の業務で毎日使っているCADコマンドを、乗り換え後も迷わず使える状態にすることです。よく使う操作から順番に慣れていけば、作業スピードを大きく落とさずに移行しやすくなるのではないでしょうか。
基本のコマンドについては、こちらの記事もご参照ください。
👉️CAD基本コマンド10選! 初心者が効率よく基本をマスターする方法とは?
👉️AutoCADでもARESでも使える! 初心者に役立つショートカットキー10選
CADのコマンドは、ショートカットだけで覚えるよりも、操作の流れで覚えるほうが実務に役立ちます。図面作成では、1つのコマンドだけを単独で使うことはなく、常に、複数の操作を流れのなかで続けて使うからです。
たとえば、線分を作成したあとに、オブジェクトをコピーし、位置を移動し、不要な線を削除するという流れがあります。CADソフトを乗り換えする直後は、「この作業の次には、どの機能を使うのか」という流れを意識すると、定着しやすくなります。
世界でトップシェアを誇るDWG互換CAD、ARES(アレス)では、ARES Commander 2027から、AIによる「おすすめコマンドの提案」機能が搭載されています。AIが、ユーザーの操作履歴を分析し、次に使用する可能性が高いCADコマンドを予測。ユーザーが次に使う可能性が高い10のコマンドを、AIが提案する機能です。
この機能の特徴は、現在使っているコマンドに応じて、提案内容が動的に変化することです。これにより、ユーザーは毎回メニューを探したり、コマンド名を思い出したり、迷う手間が減ります。よく使うコマンドへすばやくアクセスできることで、タイムロスの削減が期待できます。
ARES CommanderのAIコマンド提案は、すべてのユーザーに同じ候補を出すわけではありません。ユーザーのコマンド使用パターンや操作の流れを学習し、ユーザーごとに最適化された提案を行います。
たとえば、線分や円弧を使った作図を多く行うユーザーと、オブジェクトの複写や移動を多く行うユーザーでは、必要なコマンドが異なります。AIがそれぞれの使い方に合わせて候補を提案することで、より実務に近いサポートが可能になります。
この仕組みは、ユーザーが新しい便利機能を知るきっかけも作ります。結果として、ARES Commanderの機能をより広く活用しやすくなります。
ARES Commanderは、AutoCADからの移行を検討しているユーザーにとっても使いやすいCADソフトです。AutoCADユーザーにとってこれまでと同等の操作性で、シームレスな移行を実現します。
さらに、今回ご紹介したAIによるコマンド提案が加わることで、乗り換え時の不安を軽減します。たとえば、「この操作の次に何を使えばよいか」「目的の機能はどこにあるのか」と迷ったときに、AIが候補を提示してくれるため、作業を止めずに進めやすくなります。
CADソフトの乗り換えでは、価格や機能だけでなく、毎日の作業で迷わないことが重要です。ARES CommanderのAIコマンド提案は、CADコマンドを探す時間を減らし、作業効率を高めるための新しいAIサポート機能といえるでしょう。
CADは、コマンドをひとつずつ覚えて使うだけのツールから、AIのサポートを受けながら、自分の作業スタイルに合わせて使いこなすソリューションへと進化しているのです。
AIコマンド提案機能をはじめ、ARES 2027の新機能については、こちらで解説しています。
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