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イベント運営のための最新CADソフト
2022年世界伝統空手道選手権の開催で活躍したCADソフトとクラウドによるコラボレーションとは?
クライアントの背景
- 2022年第23回世界伝統空手道選手権大会を10月17日から22日までブラジルで開催
- 1500名の参加者 (15カ国以上)
- CADの専門知識を生かし、Graebert社がオフィシャル技術パートナーに選出
デザインへの挑戦
- CAD図面はドイツでデザインされました。一方、そのレビューは、7カ国に点在する10人の役員が最終的な判断をしました。
- 3つのイベントが1つに: 3つの大会が並行して行われるため、その都度、空間を再構成する必要がありました。
CADソリューション
- ARES Commanderで作成した2D/3D CAD図面(DWG形式)
- 図面をクラウドに保存して、リアルタイムで同期が可能
- ブラウザ上で直接、無料で閲覧・コメントできる役員たち



世界的な空手選手権にCADとクラウドを活用
伝統的な空手の国際統括団体であるWTKF(世界伝統空手道連盟)は、2022年10月17日から22日に開催される第23回WTKF世界選手権の準備のため、GraebertにCADの技術支援を依頼しました。Graebert社は、ブラジル・リオグランデ・ド・ノルテ州ナタル市にある大会会場の空間デザインの開発に加え、CNC加工された優勝メダルの3Dデザインも作成しました。CADソフトウェアARES Trinityを提供するGraebertは、最適な技術パートナーとなりました。
3種類のメダルを共同でデザイン
7カ国に暮らす10名の人びとと
記録的に迅速なスピードで、合意と承認
包括的で透明性のあるCADの製図プロセス
優勝メダルのデザインプロセスには、7カ国にまたがるWTKFの10人の役員と関係者が参加しました。メダルを大会に間に合わせるためには、デザイナーはこれらの関係者とさまざまなコンセプトを共有するだけでなく、効率的にフィードバックを集めながら、デザインのコンセンサスを得る必要があったのです。
ARES Trinityのコラボレーション機能により、CADの知識レベルに関係なく、関係者全員が進捗状況を把握し、簡単にフィードバックを共有することができました。Graebert社のクラウドソリューションであるARES Kudoは、インストール不要でDWGで直接3D設計ドラフトにアクセスできるので、参加者がコメントパレットを介して的確なフィードバックを共有することを可能にしました。

その結果、世界選手権、子供向け平和国際選手権、オープンワールドカップの3大会において、3種類の優勝者向け3Dメダルのデザインが完成しました。
競技用畳の空間レイアウト:
1500人以上の参加者を想定した3つの大会。競技スペースにおける空間レイアウトの実現(空間/レイアウトプランニング)
第二の課題は、トーナメント会場の空間レイアウトを最適化することでした。畳は、競技者ごとに再構成され、毎晩ボランティアによって再配置されます。3大会のさまざまなニーズに対応し、同時に行われるさまざまな試合のために十分なスペースを確保するために、企画チームは畳の配置を検討する必要がありました。
大会会場の空間デザイン計画や、大会期間中のさまざまなレイアウトの変更も、シートセットとダイナミックブロックのおかげで簡単に実現できました。

デジタルで平面図を作成したことで、畳のレイアウトを検討する際に、その日の競技に必要な畳の枚数やスタッフによるメンテナンスの判断が、簡単にできるようになりました。


CADプロジェクトの概要
プロジェクトの詳細 | |
---|---|
プロジェクトタイプ | 国際的なイベント企画 |
クライアント | WTKF(世界伝統空手道連盟) |
CADの目的 | 2D/3Dオブジェクトデザイン、空間レイアウト |
使用中のソフトウェア | ARES Commander、ARES Touch、ARES Kudo |
成果物 | 2D & 3D CAD DWG図面 |
クライアント情報 | |
---|---|
イベントのタイプ | 空手国際大会、ワールドカップ 1500人以上が参加 |
取り組むべき課題 | 1)7カ国在住の10名と共同で3種類のメダルをデザインする 2)刻々と変化する空間構成に対応しながら競技スペースを最大化 |
対象国 | 15 |

自分でCADを操作する:
ARES Trinity

閲覧専用リンクを作る
閲覧専用リンクを作成し、他のユーザーとファイルを共有します。このリンクを作成するには、無料のGraebertアカウントを作成し、クラウドにサンプルをアップロードしてください。Graebertライセンスやアカウントがない場合でも、権限のあるほかのユーザーと図面を共有することができます。
次のような手順ですすめます。:
- ARES Commanderをインストールします (ライセンスをお持ちでない場合は無料トライアルをご利用ください)
- DWGファイルをダウンロードしてください: MEDALS – WTKF 2022.dwg
- [ファイル] > [クラウドに保存] またはコマンド 「SAVETOCLOUDSTORAGE」 を入力します。
- クラウドストレージパレットで、ARES Kudo Driveを選択するか、他のストレージプロバイダーを接続して、ファイルをアップロードします。
- ファイルをアップロード後、クラウドストレージのパレットでファイルを右クリックし、共有オプションダイアログを表示させます。
- ビデオと 、同じ手順を繰り返します。

無料のオンライン視聴
表示専用リンクでは、インターネットブラウザで、直接、DWGファイルの表示やコメントができるユーザーを招待できます。いずれも無料です。
次のような手順ですすめます:
- この閲覧専用リンクをお試しください
- この動画では、無料ユーザが表示専用リンクでできることについて詳しく解説します: 表示専用リンクで無料視聴とコメントを有効にする

オンライン無料コメント
表示専用リンクのメリットは、デザインチームが、フィードバックや検証を収集しやすくなることです。デザインを検証するクライアントやパートナーは、閲覧だけでなく、テキストや画像、音声でコメントを残すこともできます。この例では、ユーザーがオンラインでコメントするところを体験できます。
次のような手順ですすめます:
動画を見ながら、同じ手順を繰り返してコメントを作成します。
注:コメントは、選択したエンティティにリンクさせることも、一般的なコメントとして残すことも可能です。
- この閲覧専用リンクを続けてください。
- 右上のログインと会員登録ボタンを確認してください:図面にコメントするには、オーナーがフィードバックを共有している人、アクセス権限の状況を確認する必要があります。
- すでにGraebertアカウントをお持ちの方はログインボタンを、お持ちでない方は会員登録ボタンからアカウントを作成してください。アカウント作成は、無料です。
- ビデオと 、同じ手順を繰り返します。
注: コメントは、選択したエンティティにリンクさせることも、一般的なコメントとして残すことも可能です。

写真とスタンプを使ったマークアップ
マークアップは、ARES Trinityのユーザーと表示専用リンクを使用するゲストが、画像、録音音声、スタンプを使ってコメントする機能です。マークアップは、DWGファイルが変更できないコラボレーション画層で表示されます。この例では、いくつかの画像マークアップの作成をおすすめしています。
次のような手順ですすめます:
- 動画内の画像マークアップに使用した画像をダウンロードできます
- 閲覧専用リンクを開く
- 右上のログインボタンで本人確認する (Graebertアカウントをお持ちでない方は会員登録する)
- ビデオと 、同じ手順を繰り返します。
- 最後に、動画で参考にスタンプマークアップを作成してください(例:「APPROVED(承認)」、または独自のテキストで作成する)。

カーブドテキスト
カーブドテキスト機能は、円弧や円に沿ってテキストを配置することができる機能です。この例では、円形のメダルの中のテキストを調整するために使用しています。
次のような手順ですすめます:
- ARES Commanderをインストールする
- DWG ファイルをダウンロードする
- 図面 “START “を開く
- リボン「XtraTools」の「Curved Text」コマンドを表示させます。
- ビデオと 、同じ手順を繰り返します。

ポリライン / スプライン
ポリラインを使うと、画像の上に描画することができます。ポリラインはスプラインに変換することが可能です。写真から抽出した日本語の「漢字」を使った例をご覧ください。
次のような手順ですすめます:
- ARES Commanderをインストールする
- DWGファイルをダウンロードする
- 図面 “START “を開く
- ビデオと 、同じ手順を繰り返します。ポリラインを使用して同じ手順を繰り返し、写真の上に、漢字のシルエットを作成します。

パワートリム / 拡張
パワートリムを使えば、エンティティのトリミングが可能です。マウスの左ボタンを押したまま、カーソルを移動させます。SHIFTキーと組み合わせると、代わりにすべてのエンティティを拡張します。
次のような手順ですすめます:
- ARES Commanderをインストールする
- DWGファイルをダウンロードする
- 図面 “START “を開く
- ビデオと 、同じ手順を繰り返します。

旧バージョンとの比較
バージョン履歴では、作業中のDWGファイルを「誰が」「いつ」変更したのかがわかります。ARES Commanderでは変更点をハイライトして、バージョン比較がしやすいようになっています。試してみたいですか?
次のような手順ですすめます:
注: バージョン履歴は、クラウド上のファイルに対してのみ利用可能です。
- ARES Commanderをインストールする
- DWGファイルをダウンロードする: MEDALS – WTKF 2022.dwg
- ファイル > [クラウドに保存] または、コマンド SAVETOCLOUDSTORAGE を入力します。
- クラウドストレージパレットで、ARES Kudo Driveを選択するか、他のクラウドストレージを接続し、ファイルをアップロードします。
- ファイルをアップロード後、修正を加えて保存してください。
- リボンタブの「コラボレーション」でバージョン履歴パレットの表示/非表示を設定します。
- ビデオと 、同じ手順を繰り返します。

カスタム ブロック
カスタム ブロックを使用すると、サイズをパラメータ化したり、さまざまな構成で利用できるスマートなブロックを作成することができます。この例では、異なるサイズの畳を切り換えるために使用しています。
次のような手順ですすめます:
- ARES Commanderをインストールする
- DWGファイル(カスタム ブロックのサンプル)をダウンロードする
- 図面を開き、任意の畳を選択する
- ビデオと 、同じ手順を繰り返します。

AutoCADからダイナミック ブロックを使用する
ARES Commanderは、AutoCAD®で作成されたダイナミック ブロックもサポートしています。ダイナミック ブロックは、ARES CommanderとAutoCADの両方で同じ目的で活用できます。この例では、図面に挿入したダイナミック ブロックを試すことができます。
次のような手順ですすめます:
- ARES Commanderのインストール (ライセンスをお持ちでない場合は、無料の体験版をお試しください)
- DWGファイル(ダイナミック ブロックのサンプル)をダウンロードする
- 図面を開き、畳の周りに審査員用の机を見つける
- ビデオと 、同じ手順を繰り返します。

バターン(配列複写)
連想パターン(AutoCADでは「配列複写」)を使うと、グリップやダイアログを使って、規則的な空間パターンに配置されたコピーを作成できます。この例では、競技エリア内の畳の数を動的に調整するために使用しています。
次のような手順ですすめます:
- ARES Commanderのインストール (ライセンスをお持ちでない場合は、無料の体験版をお試しください)
- DWGファイル(配列複写のサンプル)をダウンロードする
- 図面 “START “を開く
- ビデオと 、同じ手順を繰り返します

最終DWG図面
メダルデザインやスタジアム空間デザインなど、プロジェクトの全容をダウンロードして、より多くの機能を体験してください。ARES のファイルは、AutoCADと同じDWGファイル形式です。ですから、ARES のファイルはAutoCADでも使用できます。
次のような手順ですすめます:
- 最終図面をダウンロードする:
MEDALS – WTKF 2022.dwg
TATAMI – WTKF 2022.dwg - DWG図面を開いて修正するCADソフトをお持ちでない場合は、ARES Commanderをインストールします (ライセンスをお持ちでない場合は、無料体験版をお試しください)
- もっと詳しく動画で機能を見る

Milton Chanes: 情熱とプロの技術が出会う場所
CADと空手道の先生
Milton Chanes (ミルトン・チェインズ)は30年以上に渡って空手とCADデザインに打ち込んできました。12歳のとき、故郷であるウルグアイのパイサンドゥで空手の稽古をはじめ、現在では、松濤館空手道の黒帯3段を取得しています。一方、スペイン語のCADトレーニングコースやチュートリアルを作成し、スペインとラテンアメリカでGraebertのビジネスを展開しています。
空手とCADは、一見、似て非なるものですが、どちらも芸術(アート)と工芸(インダストリアル)の融合であり、真に極めるには細部までこだわり抜くことが必要です。2022年開催の世界伝統空手道連盟「世界選手権」における優勝メダルや会場の空間レイアウトは、どちらの分野にも深い造詣のあるミルトンが最適な人物でした。
ミルトンは、2022年度はイタリア代表として空手の世界選手権に参加します。Graebertはこの期間中、万全の体制で彼とこの大会をサポートします。GraebertのSNSでは、大会の様子を写真でご紹介しています。次のビデオでは、ミルトンが型を練習している様子をご覧いただけます。
クライアント — 世界伝統空手道連盟
世界伝統空手道連盟 (旧国際伝統空手道連盟ITKF)は、空手の技術的な基準を定めるなど、伝統空手の国際的な統括団体です。
WTKFは、1972年に設立されました。1975年以降に開催されたITKF世界選手権大会(ロサンゼルス)、ITKFワールドカップ、大陸選手権大会などの技術監督を担当したり、演武、複合、組み手などの新しいカテゴリーを創設するなど、技術的な面でも空手道の発展に寄与しています。
2013年8月17日、ポーランド・スタラヴィエスの日本武道・スポーツセンター「Dojo-Stara Wies」にて、ITKF臨時総会が開催されました。総会の決定により、ITKF本部は米国ロサンゼルスからスイスのジュネーブに移転しました。この決定は、以下の23カ国の代表によって承認されました。アルメニア、オーストリア、ブラジル、カナダ、コスタリカ、チェコ共和国、フランス、イスラエル、日本、リトアニア、モルドバ、パラグアイ、ペルー、ポーランド、ルーマニア、ロシア、セルビア、南アフリカ、スペイン、トルクメニスタン、ウクライナ、ウルグアイ、アメリカ、ベネズエラの23カ国の代表がこの決定を承認しました。
ITKFは、第101回国際オリンピック委員会総会で決定された「ITKF競技規則」に基づき、伝統的な空手の普及を目的とした非政府国際組織(NGO)として再編成されました。ITKFは、世界中で行われている多くの伝統空手の流派・流儀の共通のプラットフォーム組織でした。
2014年10月24日、総会の決定により、スイスのジュネーブにある国際伝統空手道連盟(ITKF)は、世界伝統空手道連盟(WTKF)に名称を変更しました。組織の主な目的は変わらず、国際オリンピック委員会の第101回総会で決定された「伝統的空手道」の普及に努めるというものです。